2015.07.21
7月17日夕方から学士会館の会議室で7月度の研究会を開催しました。
毎月開催しているのですが、先月は、私の腰痛のため休会としましたので2か月ぶり
の開催となりました。
今年も、研究成果は、11月に開催される日本科学技術連盟殿主催の「クオリティフ
ォーラム」に発表する予定で発表申し込みを完了しました。
http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/page/forum-24
今年の深堀テーマは、サービスの商品開発というテーマに取り組んでいます。
研究会の目標としては、今までの研究成果を「サービス品質マネジメント実践羅針盤」
としてまとめ、いつかは出版したいと思っています。
17日の研究会は、私から商品開発に関する2つの事例研究を報告しました。
1.サムスンの強さ
ここで詳しくは、紹介できませんが、韓国のジャーナリスト李相勲(イ・サンフン)さんの著書に書いてある次の分析が心に刺さりました。
「サムスンは売れる製品に執着し、日本のメーカーは優れた製品に執着してきた。」
市場を重視するサムスンと製品を重視する日本企業という経営の視点の違いです。どちらが良いのか軽率に結論は出せませんが、現在、世界を席巻している電子機器メーカーは、サムスンです。
市場重視ということは、お客様重視ということです。日本企業も必ずお客様第一を上げていますが、日本企業は、本当にそうなっているのか反省の余地がありそうです。
2.理想追求型QCストーリー
先日、名古工業大学大学院の加藤雄一郎准教授の「理想追求型QCストーリー」とう考え方のセミナーを受講し、とても感銘を
受けましたので研究会のメンバーに聴講内容を披露しました。私は、今後、日本の商品開発の切り札の手法になるかもしれな
いと思ってしまうほどのインパクトを感じました。実際、コマツ、マツダなどで成果を上げています。
詳細を紹介できませんが、一言でいうと「未来の顧客価値」を起点にした新商品・サービス開発手法ということになります。
加藤先生は、今の日本の商品開発は、現状の改善(不具合の改善)から脱却できていないという分析からスタートしています。
加藤教室のブログURL
https://www.facebook.com/brand.design.lab
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