契約書に良く出てくる「期限の利益」とは何ですか?

2018.04.04

なんでも豆知識(173)契約書編

・契約書に良く出てくる「期限の利益」とは何ですか?

 →期限到来までは、債務の履行をしなくて良いという債務者の利益のことです。

 

<期限の利益とは>

・期限の到来までは、法律行為の効力の発生・消滅又は債務の履行が猶予されることによって、当事者が受ける

 利益のことです。

・たとえば、お金を借りて、6か月後に返済する契約をした場合、要するに6か月は、お金を返さなくても良い期間

 なので、この6か月が債務者の「期限の利益」となります。

・期限の利益は、通常、債務者の利益と推定されます。(民法第136条)が債権者や当事者双方に利益が

 あることもあります。

・期限の利益は、放棄、喪失することもあります。(民法第136条、第137条)